Stay Home -Part2-

日本の”緊急事態宣言”には罰則規定がない。

海外では、ロックアウトされた街で市民が外に出ると、高額罰金を取られたり警官に追いかけられたりするそうだ。

日本国民は、政府にお願いされて外出を自粛する。あくまで自己判断だ。

 

先日、食料品を買いに駅前商店街に出かけた。

春の陽射しが気持ちよく、久しぶりに外へ出て思わず駆け出したくなった。

マスク外せたらなぁ、、。

商店街の通りに来てみると、まぁたくさんの人たちがそぞろ歩いている。

平日の昼間なのに、何かのイベントかお祭りの日のようだ。

 

「人、いっぱいいるね。」八百屋のおかみさんに話しかけた。

「そうなの。ここんところ凄いわよ。列になりそうなくらい、、。自粛なんて関係ないわよ。」

 

聞いて一瞬、みんな一体どうしたんだよ、3.11の時だってちゃんとしてたのに、と少し憤慨した。

でも家に帰って考えてみて、あっ、そっか、と納得した。

 

私は一人暮らしだから普段通りに引きこもっていればいいのだが(笑)、例えば、一家4人の家族が毎日一日中、そんなに広大でもない家の中に閉じこもっている状態を想像してみた。

23日は家族団欒かもしれない。でも、それがずっと続いたらどうなるんだろう。

会社に行かないお父さん、外に遊びに行かない子ども達。お母さんは家族のマネージャー的存在だから、一番負担が大きい。

それぞれのストレスが、風船のように膨らんでいく。

事実、SNSではそういう悲鳴のような書き込みが増えているという。

自己免疫力の低下はストレスが影響するというから、万が一の場合、ウィルスにつけ込まれてしまうかもしれない。家庭崩壊も怖い。

やはり、気分転換や軽い運動はどうしても必要なのだ。

 

それなら、、ということで思いつくのは、家からちょっとの距離の駅前商店街だ。

電車には乗らないけれど、駅に行くと、なんだか日常を少し取り戻したようで安心する。

名所の花見はできなかったけれど、あそこの病院の前庭に咲いている大きな桜の木を見に行こう、銀座で買い物はできないけれど、商店街にたしかリサイクルショップがあったわよね、渋谷のシネマシアターで見ようと思っていた映画、駅前Geoで探すか、、。

 

みんなが自分なりに考えて行動している。

外出禁止ではない、何の為の外出自粛なのかを考えて、身体の健康と心の健康のバランスを取ろうとしている。

政府も、感染を抑える策と経済を壊さない策のバランスを取ろうと一生懸命だ。

うまく乗り越えられれば、もしかして社会のいろいろな仕組みが今までより良くなるかもしれない。

日本、頑張れ!( 与党も野党も!)

まさに日本は今、大きな岐路に立っている。

国民も、情報リテラシーの向上が大いに求められていて、TVのワイドショーなどで流される根拠の疑わしい憶測、一部新聞の感情に任せたプロパガンダまがいの論説などに振り回される風潮は、もう本当に金輪際、消えて無くなって欲しいと心から思う。

 

とにかく、ここは国家・国民、頑張りどころなのだ。