日本の皇室は神秘的だ。
我々庶民とは、全く異なる次元に存在しているように思われる。
それは、天皇家が神道の最高責任者の地位にあるから。
天皇の最も大事なお仕事が「祈り」であるから。
皇室は神々とつながっているのだ。
天皇は「国民の幸せと日本の平和を祈る」という大変なお仕事を、普段から休みなく続けていらっしゃる。
そこに”私の心”は無いのだと聞く。( 凄いことだ、、ちょっと想像がつかない、、。)
他にも、2000年以上続く伝統の儀式を継承していく事や、”象徴”という国民との関係性を、時代と共に柔軟に考えていく事も求められる。
本当に、頭が下がる思いがする。
日本人は無宗教と言われるが、畏れの感覚を心に深く持っている民族だと思う。日本人の持つ畏れは、自然に生まれる習慣のように生活や考え方に根付いていて、普段はそれと意識されない。
ただ、「もったいない」とか「バチがあたる」とか「お天道様が見ている(ちと古い…)」とか、小さい頃に周りの大人たちが当たり前のように口にしていたのは、たぶん畏れから生まれた言葉だ。
人知を超えた偉大な存在--神さまに対して、恐れ敬いひれ伏す。尊び謹んでかしこまる。
その一方で、親しみや愛情もなぜか感じてしまう。( 庶民レベルではかなり盛大に…。)
正しい行いをして、神さまに褒めてもらおうと思う。困った時には、どうかひとつとお願いする。
日本の神さまは、ヤハウェのように厳しくないのだ、、。
そういう日本人独特の精神文化が神道にあると思えば、日本人は、仏教やキリスト教、イスラム教を宗教として捉えつつ、もっと大本(おおもと)のところで神道という支柱を持って生きてきたと言える。
私たちの潜在意識にある神道の考え方は、まるで日本人の心のDNAのようなものなんじゃないだろうか。
天皇は、その神道の長で、間違いなく国民の中心にいらっしゃるのだと思う。
平成から令和の御世がわりという事で、天皇や神道についてちょっと考えてみた。
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ぅぉ (日曜日, 16 6月 2019 21:06)
私には難しく、ハードルの高いお話ではありますが
わが国は折衷文化 そして 和をもって尊しとなす の国
神道は神道 よそはよそ、ちゃんとわきまえられる。
そう言う感じでよいのですかなぁ。
michiko (月曜日, 17 6月 2019 11:36)
そうですね。折衷文化だからっていうのは大きいですよね。
日本には、折衷がいっぱいある、、。
宗教については、これはこれ、それはそれで良い、そもそも神さまってどういう風に信じていいか分からない、と思います。
でも、うんと若い頃に、天皇皇后両陛下(上皇上皇后両陛下)を東京駅の構内で偶然にお見かけして、なぜだか涙が出たんです。
本当に自然に湧き上がってきた気持ちがあって、今でも、あれって不思議な体験だったなぁ、、と折りに触れ思い出します。( 今みたいに”日本大好き”じゃなかったし、皇室に興味も関心もなかった、、。)
一種の神秘体験みたいな感覚でした。
最近、御世がわりがあり、NHKの「日本人と天皇」という番組の中で、天皇の「祈り」について、色々考える事や驚くことがありました。
それで、「祈り」を私心なくずっと続けている人というのは、霊的な存在に近付いていく、霊的な世界と繋がっていくんじゃないかと思ったんです。
そう思ったら、あの時、なぜ涙が出たのか少し分かったような気がしました。
あくまで、個人の感想です(笑)。
日本と国民の為に祈る、というのが神道の基にあるとすると、神道と日本の関係というのはものすごく特別なような気がします。
そんな事を考えて、記事を書きました。