受難の年明け -Part1-

昨年12月の我が家の災難については前の記事に書いたのだが、今年1月、それを上回る大危機が築40数年の我が古家を襲った。

 

以下、順を追って詳しく書くと、、う〜、もしかしてまた長文になってしまう予感が、、(笑) 。

 

1月11日夜から12日未明にかけて15時間もの間、大雪で立ち往生した列車内に乗客が閉じ込められた件。

菅官房長官が記者会見で言及するほどに全国的に有名になったが、その列車は、新潟駅でたびたび見慣れた新潟発/長岡行き-信越線のあの普通電車。
東京の自宅で、のんびりコーヒーを飲みながらネットニュースをチェックしていたら、かなり大きく報じられていた。
「ありゃ〜。」と思って記事を読んでみると、JRの対策にいろいろ疑問がわいてきた。
と同時に、数年前に経験した新潟駅行きローカル線-越後線での出来事が記憶に蘇った。

冬の寒いある日、新潟駅から新幹線に乗ろうと思って、大きな荷物を持ち、家から8分ほどせっせと歩いて越後線/寺尾駅に着いた。

荷物が重かったのと相当着ぶくれていたのとで、ちょっと息が荒くなりながら、でも余裕で間に合ったな、と安心してちらっと駅の電光掲示板を見てびっくりした。


「強風のため運休」とかなんとか書いてある。このくらいの風で運行停止って、、。

今はもう、”すぐ停まる越後線”という新潟の一般常識は学んだから、駅に行く前にネットで情報確認は欠かさないが、その時は初めてだったのでかなりパニクった。

「えぇ〜?!マジ? そんなぁ、、。 」

 

気を取り直して、小さな待合室にいた駅員さんに「強風で運休って、結構あるんですか?」と聞いたら、彼は何故か笑いながら言ったのだ。

「新潟じゃしょっちゅうらね〜。」

 

やりとりはこれで終了。

詳しい情報を教えてくれるでもなく、ご迷惑をお掛けしますでもない。知らない貴方が残念でした、という態度に呆気にとられた。

ショックを受けて怒りもわかず、そうだ、知らない私が悪いのだと反省しながら、また数分せっせと歩いて新潟駅行きのバスに乗った。

 

そして今回の信越線。

15時間も閉じ込められた乗客の人たちや孤軍奮闘した車掌さん。本当に大変なことだった。

15時間って半端じゃない。

我慢強さは、新潟県人の美徳でもある。

菅官房長官は、「多くの乗客を輸送する鉄道事業者にとって、利用者保護の視点は極めて重要だ。、、乗客にとって最善の対応だったのか。」と疑問を呈し、対応を問題視したそうだ。

 

私は越後線でのことを思い出しながら、どこか似ているなぁ、と思った。企業の精神というかなんというか、、。

そう思ったら矢も盾もたまらず、新潟の友人にメールした。

「これってどうなの?」

まぁ、友人に文句を言ってもしょうがないのだが、彼女からはいたって冷静な返事が来た。

 

”それだけ、今回の雪は想定外だったのでしょう。”

 

11日から降り出した雪は、24時間で80㎝という記録的なスピード降雪になった。

雪に慣れた新潟人をして『想定外』と言わせる程のものだったのだ。

 

彼女の、”お家、埋まってるかも....”という言葉で、にわかに新潟の古家のことが心配になってきた。

”埋まってる”ならまだしも、つぶれてるかも!と思ったら、夜も眠れなくなりそうだった。

 

***Part2に続く***