『心霊現象研究協会(SPR)』は、1882年、英ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ内に設立された。
心霊現象や超常現象の真相を科学的に究明するのが目的で、ルイス・キャロルやコナン・ドイル、キュリー夫人やカール・ユングなど、著名な支持者たちが謎の解明に期待した。
歴代会長には、哲学者、心理学者、物理学者などそうそうたる知識人たちが名を連ね、現在も存続中である(!)。
特に霊魂や降霊術に関する研究では、厳格な調査で画期的な成果を残した。
因みに、コナン・ドイルは晩年、心霊主義に傾倒し『霧の国』という心霊現象を題材にした小説を出版している。
"イギリスでは、今日でも幽霊が現れる建物が多数存在しており、歴史的に由緒がある建物などでは、歴史上の人物が幽霊として現れることがある。イギリス人たちは、無類の幽霊好きで、自分の家に幽霊が出ることを自慢しあう。"
( wikipedia『幽霊屋敷』)
ロンドンは、今も世界有数の心霊スポットで、イギリス観光のゴースト・ツアーはなかなか見どころ満載で人気があるそうだ。
ロンドン塔や呪われた幽霊屋敷、幽霊の出るホテルやお城など、ちょっと調べただけでも怖い話がぞろぞろ出てくる。
日本も、肝試しや百物語の風習が古くからあるし、妖怪も全国にいっぱいいる。
^ ^v
百物語の歴史は中世に始まり、江戸時代にはブームになったそうで、森鴎外も『百物語』という短編を書いている。
新月の夜に数人のグループで集まり、怪談を一話語るごとに行灯あるいは蝋燭の灯りを消していき、 百話終えて真の闇が訪れた時に本物の怪が現れるという怪談会のスタイルは、ホラーファンの私からみてもかなり恐怖度が高い。
日本人の怖いもの好きは、イギリス人に負けてないと思う。
ホラー映画の分野では、日本はもしかしたら世界最恐かもしれない。
『エクソシスト』(1973年•米)や『悪魔の棲む家』(1979年•米)を、ワクワクしながら見るオタクな私でも、『リング』(1998年•日)と『呪怨』(2003年•日)は怖すぎて、思わず絶叫した。
西洋の悪霊•悪魔より、日本のホラーはなんだか得体の知れないザワザワ感に背筋が凍るのだ。
日本人もイギリス人も、不思議なものや怖いものに興味津々で、その熱心度が他国の追随を許さないレベルで群を抜いている(笑)。
ただ「そういうもんはそっとしておけ。」の日本人に対し「科学的に解明してやる!」の英国人の気質の違いはあるようだ。
最後に。
よく行く三鷹のライブハウスのママさんが、去年イギリスに旅行したのだが、食べ物の不味さは想像以上だったと言っていた。
和食がユネスコ無形文化遺産に登録された事を考えれば、食べる事に対する情熱は日本の圧勝みたいだ ^ ^ ;
8月のメイ首相来日をきっかけに、イギリスについてちょっと考えてみようってことでシャーロック・ホームズから始めてみた。
現在のイギリスは、既に私が思い描く紳士の国ではないんだろうし、それを言うなら日本もサムライの国じゃない。
でも、何故かイギリスは心惹かれる国だ。
それはきっと、シャーロック・ホームズとエルキュール・ポワロのせいだけじゃない。
複雑な歴史や今も王室があること、シャイなくせに皮肉屋だったりするところ、島国気質というか何となく日本人と似ている感じがすること、、たぶん親しみに近い気持ちなんだろうと思う。
一つ羨ましいと思うところ。
街角のパブでビールを飲みながら、知らない人も友人も関係なくみんなで政治談義に盛り上がるって、ほんと憧れるなぁ、、。
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ぅぉ (日曜日, 17 12月 2017 19:36)
ご存知かも知れませんが、小中千昭さんと言う方が
書かれた「恐怖の作法」と言う本が、小中理論と称され
国内のホラーに影響を与えているとされてます。
徹頭徹尾怖がらせることに関し考えに考えられている事を
ベースにしているから日本のホラーは怖いのでしょうね。
私は怖いの苦手なので「リング」位しか見てないですね。
あっ、少し前「残穢」見たなー。女優さん目当てで。w
女優さん目当てと言えば、洋画ですが、「モールス」と
「キャリー(リメイク版)」は見ましたね。
あと勉強と称してキューブリック作品を探して見てた時に
「シャイニング」見ましたが。
で、お化け、幽霊ものでは怖くないものの方が好きで
よく見てます。先日話しました、「夏目友人帳」とか
「雨と夢のあとに」て言うTVドラマ見て最終回で号泣してみる
とか、西尾維新さんの「物語シリーズ」をアニメで見てます。
michiko (日曜日, 17 12月 2017 20:23)
ぅぉさん。
「恐怖の作法」、今まで知らなかった〜、、まったくホラーファンとか言いながら、勉強不足もいいとこです!早速、読んで勉強したいです。
「残穢」って、竹内結子主演で話題になった映画ですね。
調べたら、小野不由美さん原作。小野先生は、あの『十二国記』の作者じゃないですか〜!
『十二国記』はNHKのアニメではまって、大ファンです ^ ^
たぶん小野先生の作品ということなら、ホラーというよりもっと奥深いかも。つまり、あんまり怖くないかも、、....。
今度、見てみます。
「シャイニング」は、文句なくホラーの大傑作!と思います。私の独断と偏見ですが(笑)。
2012年10月15日の私のブログ記事、『ホラー映画』でいろいろ書いたので、お暇な時に読んでみてください。
検索機能をサイトに付けたので、ホラーとか入力すると、記事が出ると思います^ ^
ぅぉ (火曜日, 19 12月 2017 22:58)
「残穢」はさほど怖くはなかったですね。
1件読ませて頂きました。 色々名作をご覧になってますねー。
私は名作ほとんど見れてなくて、今更 色々、物色してるところです。