国際化ー箱根で考えたこと

よく行く三鷹のお店の仲良しなママさんと、箱根に泊りがけで遊びに行った。

 

登山電車やケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで、硫黄の煙がもうもうと立ちのぼる大涌谷から芦ノ湖を望む桃源台まで、箱根の山をホッカイロを握りしめながら大いに楽しんだ。

一面の紅葉や壮大な湖の美しさ、どこでも極上の美味しいものが食べられて温泉もサービスも最高、、日本に生まれてほんと良かった〜、、。

 

それにしても、電車やロープウェイ・お土産ショップやレストラン、どこも周りが外国人だらけで、日本の国際化をすごく感じた。

だって、銀座や新宿よりも体感密度がめちゃくちゃ高い(笑)。

 


ロープウェイで一緒だった中国人ファミリーの小学生くらいの男の子が、下界に広がる樹海を見て「アイヤー‼︎」と叫んだ時は、ほんとに中国の人は驚くと「アイヤー‼︎」と言うのだな....と昔、漫画で得た知識が確認されて、非常に感慨深かった(笑)。

 

お土産ショップにいた中国人の少女( 4~5歳くらいだろうか )が、小さな声で中国の歌を歌っているのがふと聞こえて、その声と姿が抱きしめたいほど愛らしかった。

 

登山電車の列に並んでいた時、先頭に並んでいたカップルからちょっと離れて私たちが立っていたら、カップルの男性が心配そうに韓国語で話しかけてきた。「どうぞお先に^ ^」と言ったら、安心したのか笑顔で何か言っていたから、きっと順番から外れたか不安だったのだな、、。

 

帰りのロープウェイでは、シリコンバレーに住む日本人のIT起業家が中東系の友人と一緒に乗っていた。

私がママに、辛坊さんの『そこまで言って委員会』の話をしていたら、「私も見ています。面白いですよね!」と隣りから話しかけてきた。

「私は民主党です。アメリカの民主党支持者は、トランプが勝ったからみんなカナダに移住したい。」と笑いながら言うのを聞いて、日本は安倍さんで安心だなぁ、なんて、箱根の山の上で国際情勢をマジっと考えてしまった(笑)。

 

東京への帰途で、宮ノ下から箱根湯本までローカルの路線バスに乗った。

山の中をくねくね曲がりながら下るバスに揺られて軽く車酔いになっていると、運転手さんが無線で「⚪︎⚪︎から⚪︎⚪︎地点、イノシシの親子が横断中、注意願います。」と言っているのが聞こえた。

冗談かと思ったら、周りのお客さんたちは”いつも通り”ってな平気な顔をしているから、これは普通に真面目な注意連絡なのだ。

イノシシたちは、よそ者の観光客が昔よりやたら増えてるぞ、用心用心、とかちょっと思っていて、人間たちも、事故がおきないようにそれなりに配慮をしている、という状況かもしれない。

 

箱根は、地元民にとっても地元動物にとっても、大きく環境が変わりつつあるのだ。

 

日本はこれからどんどん、外国からのお客さんが増えていくだろう。

訪れる方も迎える方も、お互いが相手を優しく気遣って楽しい時間が持てるようになるといいなぁと思う。

外国からの観光客たちに身近に接して、銀座や新宿でツアーの団体客を離れて眺めていた時とはまるで違う気持ちになった。