Jazzを弾くようになってから、昔つくった曲をJazzのコンボで演奏できるように少しづつ手直ししている。
久々に1曲、なんとか形になった。20代の大昔(!)に書いた曲だ。
大学を卒業してすぐの頃、新潟で音楽仲間たちとバンドをやっていた。
所有機材はポリシックス( KORGのアナログシンセ )と1Uのデジタルディレイだけで、アドリブできない・リズムは悪いで最悪のキーボードなのだが、とにかくシンセを弾くのが嬉しくて、夜中まで部屋にこもって音作りとかベンドホイールの練習とかしていた。
バンドでは、人気有名バンドのコピーとかYAMAHAポプコンのアレンジとか、一週間集中スタジオ練習とか東京の有名なボーカルさんの新潟ツアーのバックとか、思い出してもなんだかいろいろワイワイと楽しかった。
今みたいにネットに情報があるわけでなく、地域限定で盛り上がっていた。
当時、私は、ロックとクラシックが混ざった感じの音楽-いわゆるプログレッシブ・ロックっていうのに憧れていて、YESの『危機』『こわれもの』やELPなんかを朝っぱらから大音量で聞いていた。
曲も歌詞も難しくてさっぱり理解できなかったが、その糸がもつれたような複雑難解さがめちゃかっこよかった。
どう頑張ってもコピーは無理っぽかったし弾けそうにもなかったので、自分でプログレ風のオリジナルを書くことにした。
ごちゃっとこねくり回した感じの曲(笑)が出来たが、どうもロックというよりクラシックとポップスの混ざった風になったのは、やっぱり私の中にロックの血が流れていないからだろうなぁ....まぁ仕方ない、、。
それでもなんとか曲としてまとまったのは、バンドのメンバーたちが恐ろしく上手かったからだ。
特に、ドラムのTくんは演奏の技術もセンスも素晴らしかった。( 彼は今や、日本を代表するロックドラマーになって活躍中である! )
最近、そのT氏とFBで久しぶりに巡り会って、すっかり忘れていたこの曲を思い出した。『Love Nix Love』
意味は、”かなわない愛”みたいなニュアンスだと思うのだが、曲名を付けてくれたのはTくんである。( 彼は英語がペラペラなのだ。)
私のセンスでは、絶対に絶対に無理なネーミングだ(笑)。
昔の譜面を引っ張り出して眺めてみたら、やっぱりごちゃごちゃっととらえどころがなく、ちょっとこれは....と諦めかけた。
でも、曲中(なか)の、ふわっと何処かに行く感じの部分がすごく良いなぁ、と思ったので、無理やり頑張ってJazzコンボ仕様に書き直してみた。
どこかバロックの雰囲気がある、なかなかロマンティックな曲になった。
それにしても、変拍子、臨時記号だらけで構成も変則的なので、こりゃあJazzManたちはもの凄く嫌がるだろうなぁ。
せめて、きれいに譜面を書き直し、頭を下げてお願いするしかない、、。
先行き不安な『Love Nix Love』だが、時間をかけて少しづつ完成させていきたい。
普段弾いているJazzとは少し違う音遣いを楽しみながら、メンバーにもアドバイスをお願いしてまとめていこうと思っている。
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