毎年、この季節になると新潟の実家で蚊と格闘する。
東京でマンション住まいをしていると蚊なんてものににお目にかかる事はまず無いので、蚊取り線香くらいしか防御策を思いつかない状態で田舎に行くと本当にひどい目にあう。
あまりの事にしばし呆然とする程だ。
朝から強い日差しが照りつける庭の真ん中で、ぼうぼうに伸びた雑草を退治せんと日除け帽に長靴長袖長ズボン、防虫スプレーをふんだんに浴びて勇ましく立っているとする。
どこからともなくブ〜ンというかすかな、しかし力強い宣戦布告の合図があると、こちらは臨戦態勢に入りつつも万全の防御システムを備えている事を思い出して、不敵な笑みを浮かべつつ「来るなら来い!」と呟いて草取り作業に突入する。
一心不乱に雑草と戦って二十分後、汗を拭き拭きお風呂場でシャワーを浴びようと服を脱ぐと、長袖長ズボンの生地の上から貫通攻撃、防虫スプレー緩衝地帯をピンポイント攻撃されピンク色にぷっくりぽっくりふくれた被害跡をそこらじゅうに見つけて、かゆさも忘れ何故か「ほ〜.....。」と感心する。
「敵ながらあっぱれ!」ってやつだ。
だんだんこちらも用心深くなって、”ブ〜ン”と聞くやいなや首や肩や二の腕をパチンパチン叩いていたが、近年、あれっ?と思った事が数回あった。
”ブ〜ン”が全くなくて、首とか顔、例えば目の上とかを知らないうちに刺されているのだ。
友人たちに話したら、「年で耳が遠くなった?」なんて無礼千万な事を言われたが(笑)、いやそうじゃなくて確かに、”ブ〜ン”な蚊とサイレントな蚊がいるような気がする。
うんと昔に見た、いしいひさいち氏「バイト君」の4コマ漫画を思い出した。
真夏の大阪、下宿の狭い部屋で蚊取り線香をたいた「バイト君」たちが、それでも死なない蚊を手で叩きつぶそうとパチンパチン大騒ぎする。
防毒マスクをつけた次世代の蚊がそれを冷ややかに眺めながら「我々は進歩するのだ。それに引き換えこいつらは....。」と嘲笑う、、殺虫剤が効かない新型の蚊が出現したという漫画だったが、当時いしいひさいち氏が「蚊取り線香たいても駄目じゃん....」って経験をして書かれた漫画ではないかと思うのだ。
とすると、それから数十年、さらに進化した蚊が現れたんじゃないだろうか(-_-);;?
「ここんとこさ、こういう風に角度変えると音しなくなるんだよね ^ ^」
「へぇ、そうなんだ....凄いね!僕もやってみよ〜っと ^o^ 」
草むらの奥に集まって情報交換する蚊たちを想像して、ブルブルっとひとり戦慄するのであった(笑)。
虫たちは人間の数倍の速さで進化してたりして、、。それに引き換え私らは....。
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SONIDO林 (土曜日, 15 8月 2015 20:52)
お久しぶり。
蚊という小生き物に悩まされ過ごさなくてはならない貴女に同情申し上げます。蚊の一番好きな日本酒が身体から滲み出ているのかも。なんて思ったりしてますけど、、私にはそれほど好かれている訳ではないのですが、さんざん血を吸われて、痒さを思う存分味わされ、しかも毒素や病気を移していく。あんな小さなものに悩まされ、なんとか退治する方法ないかとを考えてしまいますね。安倍総理談話もなんとか終わり、また東京で貴女の演説が聞きたいですよ。
michiko (日曜日, 16 8月 2015 15:02)
林ママ、お久しぶりです!コメントありがとうございます。
日本酒のせいというご指摘、相変わらず鋭いですねぇ、、(笑)。
安倍総理の談話、全文読みました。桜井さんも評価してましたね^ ^。
4月の米両院演説の際にこのブログで「安倍総理、Good Job! 」って書いたら、ライブのお客さんにそういう事は言わない方が良いなんて言われましたよ。
何なんですかねぇ....?