今月に入って東京の住まい探しを始めた。
去年の2月20日に東京から新潟に引越したのだから、僅か一年ちょっとでまた戻る事になった。
何だか若い時から、やたらたくさん引越しをしている気がする。
大学時代は地元ーそれも大学までバスで20分の実家に居たのに、友達とシェアハウスしたり長屋みたいな所に住んだりと、随分とわがままな一人暮らしをさせてもらった。
上京してからは市川市南行徳、練馬区氷川台、国立市、杉並区下井草といろんな街に住んだが、大企業ヤマハに籍があったほんの短い間を除いて、特に30歳を超えてからの東京の住まい探しは過酷だった....。
音楽関係、フリーランス、独身、女性の四重苦だと、収入証明や相当しっかりした保証人がいないとほぼ絶望的だ。
銀行通帳のコピーを出せとか言われて唖然とした想い出もある。
今回は、それに年齢のハンディが加わり(笑)見事な五重苦になったわけで、こりゃ駄目かもね、、と半ば諦めかけた。
でも不動産屋さんの話をよく聞いてみると、問題は『仕事』なのだ。
私:「固い仕事してないと無理って事ですかねぇ、、?」
不動産屋さん:「まぁ、そういうとこが多いですねぇ。」
生まれてこの方、女に生まれて得した事こそあれ差別されて悲しい思いをした事はない。
時々、ツッチーがかましてくれる『みっちゃんの年齢にまつわるギャグ(・・;)』にはだいたい倍返しするから(笑)、年齢差別もまぁ無いと言っていい。
それに最近は、独身だからって「何か問題でも?」なんて言える風潮だ。
理不尽な差別とは無縁で生きてこられたのは、本当に幸せな事だと思う。
でも、考えてみると、人生の節目で『固い仕事』じゃないせいで味わうこの”がっかり感”は、いわゆる職業差別というヤツじゃないんだろうか?
若い頃は、音楽関係だから仕方ないよね!なんて割り切っていたけれど、今さらながら問題意識がフツフツと湧いてきた。
一人憮然としながらも、幸運な事にようやく杉並区の物件で契約までこぎ着けた。
査定で通してくれた取引主任の男性にポロっと愚痴を言ったら、
「ライフスタイルがこれだけ多様化している今の時代、固い仕事に限定する方がもう無理があるんじゃないでしょうか?」
さらりと言い切った彼の横顔を、かっこいいわぁ、、うっとりしながら見つめてしまった(笑)。
職業によって門前払いされる時代は終わりつつあるのかもしれない、、希望的観測ににんまりした。
<6月22日、東京に引っ越しました!>
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