電話

携帯をスマホに換えてから、外出先でもiTuneやyou tube、産経ニュースやブログが見れる。

便利だなぁと感心するが、電話で話すのだけは相変わらず苦手だ。

着信音が鳴ると、まずびっくりする。いきなり自分のすぐそばで鳴るから本当にびっくりする。

マナーモードでもブ~ンブ~ン鳴るし、何なんだ、いきなり!....と、ちょっとむっとする。

そして、出るか出ないか”何故か”迷う。相手がいやだからというのでなく、ただ何となく電話に出たくないからどうしようかなぁ....と迷う。

その後、仲の良い友だちからだと確認してようやく少し安心する。

画面を見つめながら、どうやって電話に出るんだっけか....?

スマホに換えてすぐの頃は、電話が掛かってくる度にかなり慌てた。

間違えて切っちゃったり、間違えて掛けちゃったり....。電話嫌いにかなり拍車がかかった(笑)。

 

だいたい、いつから電話が苦手になったんだろう?

ずっと仕事がフリーランスだったから、電話で仕事を受けてスケジュールを自分で調整した。

スタジオからの緊急呼び出しも、「早くデータ送れ~!」なんて切羽詰まった催促も、あまり気乗りのしないデモ作製やどう考えても絶対無理!な急な仕事依頼も、みんな電話で来た。

仕事は大好きだったけれどまた寝れなくなっちゃうかも、、なんて不安が一瞬わいてきて、だから電話が鳴ると条件反射で心臓がドキドキするようになったのかもしれない。

 

今ではだいたいがメールだし、緊急の依頼もほとんどない。

電話が鳴ってドキドキする事なんてずっと無かったのに、今年1月、父が倒れて入院すると、病院から頻繁に電話が来るようになった。その度に、以前とは比べ物にならないくらい心臓がバクバクした。

電話が本当に嫌いになった。

 

父が亡くなってからは、携帯電話は外出する時は仕方がないけれど、家にいる間は何となく遠くに置くようになった。二階とか玄関ホールとか、、。まったく携帯電話じゃない....(笑)。

小学生まで携帯を持っている時代に電話が苦手なんて、ほんと国際稀少種なんだろうなぁ。

最近はスマホでテレビ電話までできるらしいし、、恐ろしい時代になったものだ.....。