一年

このブログを書き始めて一年たった。

今までの記事を読み返してみて、いろんな事をよくまぁ書いたもんだと思う。

ブログを時折読んでくれている人に、「田崎さんて普段からああいう事いろいろ考えてるんですか?」と聞かれて、一瞬返す言葉につまった。

 

昔、親しい友人たちに「ねぇ、よく考えて!」としばしば忠告された。その場の思いつきや衝動的な言動を見るに見かねて、幼稚な私に意見してくれたのだ。

でも、『考える』という事の本当の意味を理解したのは、笑っちゃうぐらいずっと後になってからだ。

考える、というのは、頭か心かどっちか分からないけれど体の中のどこかで、もう一人の自分か本当の自分か、これまたどっちか分からないけれど随分とはっきり物を言う何かが、独り言のようにああだこうだと話しだして、そういうとりとめのない、でも真剣なおしゃべりをじっと聞いてみる、というような事かなと思う。

 

その意味でいえば、20代が終わる頃まで体の中の声が話をするのを聞いた事がなかった。「....しよっかな。」「....してよ!」、掛け声と要求くらいの片言の幼児語だったと思う。

だから、友人たちに「ねぇ、よく考えて!」と言われても、実際どういう事なのか皆目分からなかった。

”はた迷惑な人”だったと思うが、今から考えると、なんとも静かな幸せな時代だった(笑)。

 

何かのきっかけでいったん考えだしたら、体の中の声はどんどん言語能力を発達させて、主語・述語ができて台詞も長くなった。

いろいろな事について話しだして、そういった内容を誰かに聞いてもらいたくなった。言葉の出口がない感じだった。

仲の良い友人たちにあれこれ話すのだが、たいがい「へ~、面白いこと考えてんだね!」と言われるだけなので、だんだん口に出さなくなった。

 

このブログを書きだして一年。

いいだけ好きなだけ、『考えた事』を書いた。

「もういい加減やめなさい!」なんて誰にも言われずに、これからもどんどん書けるのが本当に嬉しくてしょうがない(笑)。

今思えば、こんな話を昼下がりの喫茶店で長々と聞かされた友人たちはさぞ退屈だったろうし、まったく申し訳なかったと反省している....。

時々、コメントを頂いて読んでくれている人がいるんだ!と感激するが、一番ブログを楽しんでいるのは私で、こんな居場所ができてなんと幸せなことだろうと思う。

 

これからも、もし機会がありましたらどうぞ立ち寄ってみて下さい。

音楽以外の話題が多過ぎて、我ながら”どうなのよ”とも思いますが....(笑)。