前回、母の超能力(...?)の記事を書いていて思い出したのだが、私にも不思議な体験が二三ある。
その一つが、『お風呂での対話』だ。
当時、スタジオ録音の楽曲アレンジやカラオケの打ち込み仕事とかで、飲まず食わずの徹夜はしょっちゅうだった。
事務所で毛布にくるまって仮眠をとりながら譜面を書いたり、催促の電話に悲鳴をあげながら打ち込みデータを締め切り寸前、ぎりぎりで送ったり、こんな事続けてたらそのうち病気になるなぁ、なんてぼんやり考えながら、とにかく目の前の仕事を必死にこなしていた。
なんとか間に合わせなきゃ、寝る時間、食べる時間を削ってでもちゃんとした仕事をしなきゃ....、強迫観念のように思っていた。
その日は、徹夜が3日に及んでその間ほとんど食事らしいものも摂らず、ようやく期限に間に合ってそれこそぼろぼろの状態でお風呂に入っていた。
意識がもうろうとする中で、ふいに頭の中に声がした。その声は、恋愛や仕事・人生に関する様々な命題を問いかけて、私が一生懸命考えて答えるとさらに違う問いかけをして、不思議な、一種哲学的な対話がしばらく続いた。
そして最後に、ある”謎の言葉”を残して対話は終わった。
お風呂の中で寝ていた訳ではなく、半覚醒状態というよりは頭の中だけが違う次元にいる.....というかなんとも説明しがたい感じだった。
「それって危ないんじゃないの~?」
自分でもびっくりして友人たちに話したら、予想どおり”危ない幻聴”という事になった。まぁ、それしか説明がつかないよな....。
実は、この声を聞いたのはその時が初めてではない。ただずっと忘れていた。
それよりかなり前、ガリガリに痩せてしまう程のストレスに苦しんでいたさなかだ。
この時はお風呂ではなく、アパートのロフトに上がって不眠症と戦ってなんとか眠ろうとしていた。
ふいに周りに優しい感じがして、例の”謎の言葉”が頭の中に響いた。
全くまともに考えなかったし、ずっと思い出しもしなかった。自分の心が助けを求めて想像したものだと思ったから。
そしてついこの間、年末だったか、3回目の対話体験があった。
極限状態やストレス状態ではなく、普通にお風呂に入って、声と対話するというよりは自問自答という感じで、あれこれいろいろな事を考えていた。
そして最後に、あの”謎の言葉”を聞いた。聞いたというよりは、ある言葉がふわっと頭の中に浮かんだ。
あっ、と思ってこの時にようやく、はるか昔に2回、同じ体験をした事を思い出した。
声というよりは、心の奥底に眠っていた潜在意識というやつなのかもしれない。
ただ、その”謎の言葉”の意味する事が未だによく分からない。
この先、何年も生きてみて、”ああ、この事だったのか”、と気付く時が来るのか、あるいは、”昔そんな事があったなぁ”、となんの意味も無かったことに気付くのか、どちらにせよ、また忘れてしまわないうちにここに書いておこうと思った。
前回と今回、母の超能力と私の不思議体験。変な親子だなぁ....友達でいるのやめとこっかな、な~んてどうか思わないでほしい....(笑)。
コメントをお書きください