血液型

会話の中で時々、血液型を聞かれることがある。

4年前からO型なんです。」と言うと、相手は一瞬キョトンとする。

 

4年前の6月、人間ドックを受けた病院から送られてきた結果表を見たら、血液型の欄に○とあった。

あぁ?いつから血液型が○×形式になったんだ?

しばらく表を眺めて、これはもしかしてひょっとするとO型ってことか?、とんでもない、病院に電話しなきゃ!と思った。

 

だって生まれてこのかたずっと、私はB型だったのだ。

 

高校の友人達にも典型的なB型と言われ、マイペース☆自分が一番大好き☆ま、いっか☆の性格はB型以外あり得ないと思っていた。

何より、B型は芸術家肌っていうのが気に入っていた。

私が尊敬するミュージシャンはO型だし、A型だったりするのだが、それはまぁ目をつむって

 

病院の看護婦さんは、「血液型が間違いっていうのはないと思いますよ。もしでしたら再検査受けられます?」

 

再検査もO型だった

聞いたら、大人になって血液型が変わるという亊は無いらしい。

早速、先輩のミュージシャンに報告したら、「俺もみっちゃんのBは変なBだと思ってた。」だって。

 

納得いかない気持ちのままO型としての人生が始まった訳だが()、謎は、親は知らなかったのかという亊だ。

父に報告がてら聞いてみたら、だっておまえママにそっくりだから母はB型 )

どうも激しい思い込みの結果だったようだ。

 

ライブのMCで、私はよくメンバーの血液型を話題にする。

あれほど熱心だった血液型診断だが、今はもうほとんど関心がない。

でも、"私はO型なんですよ" なんて、さりげなくお客さんに言うのが何だか妙に嬉しい。

違う色のユニフォームを着ることになった、そんなちょっとだけ新しい気持ちのせいかもしれない。